2018年5月24日

無職ニートが老後に備える2000万ってなんだ

(18年前のこと)

それから、

Mは仕事もせずにダラダラと過ごした。

いつになったら仕事をするのか尋ねても、

「いい仕事が見つかったら働く」と、

一辺倒の返事しか返ってこなかった。

 

そんな生活が1年続いた頃、

いい仕事が見つかったらしく、

東陽町で働き始めた。

 

Mは1年間も家賃を払わずにいたわけだし、

「働きはじめたら家賃を払う」約束だったので、

給料が出たら2ヶ月分ずつ払ってもらえるもんだと思っていた。

 

そして月末になり、

Mに家賃を請求した。

 

Mはしぶしぶ5万円を支払った。

5万円は1ヶ月分の家賃である。

 

「Mが遊んでいた1年間の分はどうなってんだ。

毎月2ヶ月分ずつ払え。

働きはじめたら払うと言ってたじゃないか。」

俺はこの1年間のストレスをぶちまけるように怒った。

 

するとMは平然とこう言った。

「だから払ったじゃん。

 働きはじめたから、これからは家賃払いますよ」

 

じゃあ何か?

働いてない期間の家賃を払う気は全く無いってことなのか?

俺は怒った。

 

Mは変わらず平然とこう言った。

「そのつもりだったけど?

 働きはじめたら家賃払うって言ってお前も納得してたじゃん」

 

いやいや。

無職の間は家賃を払わなくて良いなんて約束してません。

働かなかったら一生無料で住めるのか?

そんな勝手で一方的な話、了承するわけがない。

 

言い争いが続いたが、

Mは毎月5万円、それ以上払う気は無いと言い通した。

 

そしてMはこう続けた。

「お前はいいよなー。

 定年迎えたら年金貰えるんだろ。

 俺は年金とか無いから。

 だから老後の資金として

 60才までに2千万円貯めなきゃいけないんだYO!!」

 

意味わからん。

だったらこの1年も働いて金貯めとけ。きちがい。

 

深夜まで不毛な言い争いが続いた。

 

1年間、ニートが家でゴロゴロしているのも相当なストレスだったが、

こいつは働きはじめてもストレスだ。

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